お知らせ

花粉症の季節到来 ―準備はおすみですか?―

2月の中旬頃からスギ花粉の飛散が始まりました。昨年よりは飛散量が少ないという予想ですが、アレルギー反応の強い方にとってはあまり関係ないでしょう。この数日、何となく目がかゆい、鼻水やくしゃみが出る、風邪かな?と思っている方が多いのではないでしょうか。花粉症が明らかな方は、飛散のピークを前に対応を開始しなければなりません。
基本は、服薬と点鼻薬や点眼薬の併用です。

(1) 経口薬(飲み薬):次の薬剤の中から選択します。

1. 抗ヒスタミン剤(眠気の少ない、第二世代抗ヒスタミン剤を使用) 
エバステル(5~10mg×1)、ジルテック(10~20mg×1)、アレグラ(60mg×2)、タリオン(10mg×2)、アレロック(5mg×2)、クラリチン(10mg×1)、アレジオン(10~20mg×1)
2.トロンボキサンA2拮抗薬(抗ヒスタミン作用はない)
バイナス(75mg×2)

(2) 点鼻薬、点眼薬

*メディエーター遊離抑制薬:インタール点眼液、インタール点鼻液、リザベン点眼液
*抗ヒスタミン点眼薬:ザジデン点眼液
*副腎皮質ホルモン点鼻薬:フルナーゼ点鼻液

(3) セレスタミン(ベタメタゾン 2.5mg+マレイン酸クロルフェニラミン 2mg):ステロイド含有

*長期連用不可

ピーク前対応(今からすぐに始める)

1. 就寝前、第二世代抗ヒスタミン剤服用(例えば、タリオン1錠)
2. 朝食後、バイナス 1錠(ほとんど眠気はないはずです)
3.インタール点鼻、点眼:1日 3~4回

ピーク時対応

1. 抗ヒスタミン剤(眠気がなく、副作用のない自分に合った薬剤の選択)
2. バイナス併用(1~2錠)
3. フルナーゼ点鼻液+点眼液(インタール、リザベン、ザジデンのいずれか)
4. どうしてもダメな時:セレスタミン 1錠を頓用(ただし、眠気に注意)

*実は、私自身かなり重症な花粉症です。上記の対応は、私の治療経験も参考にしました。

2006年2月28日
石澤敦クリニック 院長 石澤 敦

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